

本システムは、周波数260MHz帯を利用したデジタル移動通信システムです。災害などの発生時に、一般電話回線がつながらない場合でも自治体と消防・警察などの「防災関係機関」、避難所・病院・電力・鉄道などの「生活関係機関」を結び、相互に情報の収集・連絡が可能です。
平常時には一般行政事務における連絡、業務連絡などに活用でき、業務効率化や住民サービスの向上を図ることが可能です。
TDM/TDMA方式(時分割‐時分割多元接続方式)で通信を行うシステムは、総務省により割り当てられた周波数帯(上り260~266MHz、下り269~275MHz)を25kHzの間隔で1キャリアを割り当てます。TDMAの多重数は4多重(チャネル)であり、1キャリアで4チャネル確保できます。
統制局⇔移動局で通話する場合は1チャネル、移動局⇔移動局で通話の場合は2チャネルを使用します。
システムは統制局設備(統制台・統制局制御装置・運用管理装置・自動通信記録装置等)、基地局設備(基地局無線送受信装置・非常用電源装置等)、移動局設備(半固定型・車載型・携帯型等)で構成されます。
通信形態は、個別通信、グループ通信、PBX通信、同報通信、一斉通信、統制通信、緊急連絡、ショートメッセージ伝送などの通信機能を備えています。
デジタル方式によるシステムは、データ通信の高速化、多重化による複信通信、防災情報系システムとの連動等が可能となります。
従来のプレストークと電話のように複信通話が可能
文字伝送や静止画伝送、FAXやデータ通信が可能
同システムを整備した都道府県・市町村との間で災害時の応援協定を締結することにより、相互に通信することができます。
移動局の設定を行うことにより、基地局を使用せず移動局間での通信が可能
| No. | 名称 | 役割 |
|---|---|---|
| 1 | 統制局設備 | システム全体の通信を統括し、移動局との間で情報の収集・伝達を行ないます。 |
| 2 | 統制台 | 統制局において各通信機能を統制することができる操作卓です。 |
| 3 | 統制局制御装置 | 統制台の操作により、各機能を制御するために必要な装置でラック型のものです。 |
| 4 | 基地局無線送受信装置 | 統制局と移動局及び移動局同士が通信するための無線機であり、ラックに収容します。 |
| 5 | 運用管理装置 | 移動局の状態や、システムの障害情報の管理等運用状態の管理を行うものです。 |
| 6 | メッセージ伝送装置 | 統制局と移動局が相互に任意文字の送受信を行うためのものです。 |
| 7 | 録音再生装置 | 通信内容の録音及び一斉通報時の音源を録音できる部分です。 |
| 8 | FAX | 統制局と半固定局(FAX設置局)間、半固定局と半固定局間でFAXを送受信します。 |
| 9 | 自動通信記録装置 | 無線業務日誌に必要な通信事項を自動記録し、必要に応じ印字できる装置です。 |
| 10 | 非常用電源装置 | 停電時において、DC-48V系機器を発電機が起動するまでのバックアップ電源です。 |
| 11 | 半固定型無線装置 | 無線機と電源装置で構成される半固定型の無線機です。バッテリー内蔵 |
| 12 | 車載型無線装置 | 車に搭載する無線機。カーバッテリーで動作します。 |
| 13 | 車携帯型無線装置 | ハンディタイプの無線機を車載アダプタと併せて使用します。 |
| 14 | 携帯型無線装置 | ハンディタイプの無線機で携帯電話感覚での使用が可能です。 |
| 統制局設備 | 1式 |
|---|---|
| 統制台、副統制台、統制局制御装置、 メッセージ伝送装置、運用管理装置、 ファクシミリ送受信装置、自動通信記録装置等 | |
| 基地局設備 | 1式 |
| 基地局無線送受信装置、非常用電源装置等 | |
| 移動局設備 | |
| 統制機能付半固定型無線装置(FAX付) | 1台 |
| 半固定型無線装置(FAX付) | 86台 |
| 半固定型無線装置 | 8台 |
| 車載型無線装置 | 26台 |
| 携帯型無線装置 | 65台 |

半固定型無線装置(FAX付)を防災関係機関・生活関連機関に設置して、業連連絡や緊急情報などの伝達がリアルタイムに同時受信できます。

防災行政無線(移動系)の実績は、主な業務実績 : 防災行政無線(同報系・移動系)をご覧ください。


